英語といっしょに暮らす

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ホームレスの荒井さんが気づかせてくれた『人との繋がり』の大切さ

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みなさんはホームレスの方とお話したことがあるでしょうか?
「みんなあまり知らないけど、東京の4割って実は森林なんだよ。」
と、ある日ふと友達が教えてくれたことがありました。
 
その時、いかに自分が東京の23区(実際には渋谷区、港区がほとんど)という
閉鎖的な空間で過ごしているか「はっ。」と気付かされました。
 
そして僕は視野を広げるためにも、新しい場所に行くことを決意。
 
思考の幅は、物理的な距離に比例する。
そう思って、行動しているからです。
 
先週末、通称”ドヤ街”と呼ばれる日雇いの労働者が多く住むエリアに一人で行ってきました。
 

ドヤ街とは?

ドヤ街(ドヤがい)とは、日雇い労働者が多く住む街のこと。「ドヤ」とは「宿(ヤド)」の逆さことばであり、旅館業法に基づく簡易宿所が多く立ち並んでいることに起因する。東京の山谷、大阪のあいりん地区、横浜の寿町が特に有名である。

参照:ドヤ街 - Wikipedia

 

実態は『大きなホームレス街』

f:id:haruzora7:20171022101344j:plain↑道端には人が座っています

 
実態は街全体が「大きなホームレスの街」といった感じです。
街中がホームレスの人々で溢れていて、「これが東京なのか」と思わせるほど異様な雰囲気が漂っていました。
 
シャッターが一つも上がらず、電灯がほとんど切れている商店街では地面にダンボールを敷き昼間からお酒を飲むおじさん達が見受けられます。
 

f:id:haruzora7:20171022101513j:plain↑街中の建物は壊れています

 
おじさん達の髭は伸びきっていて、髪も何年も切っていない様子。
 
でも凄く楽しそうに、一緒にいる仲間と談笑していました。
 
更に街中を進み、ホームレスの方が更に多く集まる、『ある公園』へ。
 
そこは僕の行ったドヤ街の中でも有名な公園で、ホームレスの方が簡易的な”家”を作ってコミュニティを作っている場所です。
 

f:id:haruzora7:20171022101621j:plain↑ブルーシートで作られた彼らの家

 
僕が送る普段の生活では感じたことのない雰囲気が漂っていて、地面にそのまま横たわり寝る人や、ぼーっと少しも動かないまま椅子に座りながら遠くを眺めている人もいました。
 

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公園の中に入るか少し躊躇したものの、
せっかくここまで来て引き返さないと思い、中に入ることに。
僕は入り口から一番近いところに座っていたホームレスの方に話しかけることにしました。
 
「こんにちは。」と言うと、彼は笑顔で「こんにちは。」とすぐに返事をしてくれます。
 

f:id:haruzora7:20171022101936j:plain↑笑顔で挨拶してくれた

 
名前は「荒井さん」。この公園に住み始めてもう6年だと言う。
図々しくも、彼の隣に座らせてもらい、話しかけさせて頂きました。
 
荒井さんは優しい口調でたくさんの事を教えてくださいました。
 
・お金を稼ぐために、アルミ缶を集めていること
・毎日、暇つぶしに大好きな競馬のラジオを聞いていること
・お腹すいた時はコンビニのお弁当を買っているから食べ物には困っていないこと
 
気づくと、2時間ほど話していたかと思います。
 

f:id:haruzora7:20171022102136j:plain↑ブルーシートの中には荒井さんが集めた空き缶がたくさんあります。

 
最後に僕は
 
「ここに住んでいて困ることはないですか?必要なものだったりありませんか?」
 
と聞きました。
 
すると彼は、
 
「特にないなあ。生きる為に必要なものは揃っているし、今は本当に幸せだよ。」
 
と優しくも、はっきりとした言葉で答えました。
 

f:id:haruzora7:20171022102232j:plain↑終始、優しい口調で話してくれた

 
僕は恥ずかしくなりました。勝手ながらに、ホームレスの人なんだから、きっと困っているに違いない。そう思い込んでいたからです。
 
実際は違いました。
 
彼らはホームレスの中でコミュニティを作り、仕事をして、仲間と笑い、遊び、生活しています。必要なものは揃っています。

f:id:haruzora7:20171022102407j:plain↑ソファなど、近隣の住民が捨てていくゴミを集めて作り上げた荒井さんの家

 
家がある人と何も変わりはありません。それどころか、現代社会で多くの人が持てていない強い『繋がり』を彼はしっかりと持っていました。
 
 
東京で時間を過ごしていると、息苦しく、凄く寂しい場所で生きているなあ、と感じることがあります。
 
東京では溢れるほどの人がせわしなく街中を駆け巡っています。空が見えないほどギッシリと建物が立ち並び、空が見えなくなっているのが東京。
 
 
そして東京で何よりも考えるようになったのは、人との繋がりについて。
アメリカから帰国して東京に来てから、心から豊かな出会いをすることが少なくなったなあ…と。
 
新しく出会いがあれば
 
どこの大学出身なのか?
どこの会社に勤めているのか?
東京のどこに住んでいるのか?
 
と、お決まりのとても表面的な質問をお互いにぶつけるばかり。
 
荒井さんは、公園で話しているときは一切そんなことは気にせず、僕を一人の人として興味を持ってたくさんの質問をしてくれました。
 
そこには純粋な人との繋がりがあったように思えます。
 
ここ数年ではテクノロジーの発達や地方衰退の変化が重なって、更に昔ながらの人の共同体の変化にも拍車をかけているのは事実。
 
そんな時代だからこそ、僕は心から人と繋がることを大事にしたいと思っています。
 
荒井さんとの出会いは、都心で過ごしている僕に改めて、一つひとつの出会いに感謝して生きることの大切さを教えてくれました。

荒井さんとの出会いから学んだこと

1、持っていない人ほど持っている

「ホームレス」と聞くと、どこか勝手に、「不幸な人たち」と連想してしまいます。お金もなく、寝る場所もない。食べ物もない。

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でも実際はそうではありませんでした。
 
必要最低限のお金はアルミ缶集めや日雇いのお金で持っていたり(もちろんホームレスの方で差はありそうですが)寝る場所も、食べ物も助け合いながら持っています。
 
そして何より『仲間との繋がり』があります。
 
一見何も持っていないと思う人ほど、大切なことを持っていたりするものです。
 

2、お金はそんなにいらない

今の時代は物で溢れています。生まれながらにして物があることが当たり前です。
 
家もあるし、ご飯もあるし、テレビもある。スマホもある。インターネットで好きな情報はいつでも好きな時に手に入れることができます。
 
でも人はまだ欲しがります。
 
・可愛い/カッコいいバッグが欲しい
・新しい財布が欲しい
・もっと色々な靴が欲しい
 
物が溢れているこの時代にも関わらず、人の『欲しい』は止まりません。
 
でも、荒井さんが教えてくれたのは、
 

本当の人との繋がりがあればお金は生きていけるだけあればいいんだよ、幸せになれるんだよ

 ということでした。

これから先に自分がやりたいこと

とはいえ僕はテクノロジーが生み出す変化が大好きですし、ソーシャルメディアの存在も肯定的です。Facebookも大好きなサービスです。なので僕は日々『デジタル→リアル』の流れを作れるサービスを生み出せないかな、と考えています。
そうすることで荒井さんが僕にくれたような暖かい”人本来の繋がり”をもっと創れるんじゃないかなと。
 
デジタルの時代にしか作れない繋がりがあると確信しています。
 
聞くところによると、
 
最近では本の売上は下がっていますが、『1時間2000円』などの本筆者とのセミナーのようなものは、すぐに満席になってしまうそうです。
 
これは社会も「リアルの場で対面で話を聞くこと」の方が価値あることを気づき始めている証拠だと思っています。

デジタルが普及するほど、リアルの価値も再認識される。 

これからのデジタルとリアルの垣根がなくなる時代でどんなことをやっていけるか、僕はとても楽しみです。
 
荒井さんとの出会いは、僕がやりたいこと・成し遂げたいことも凄く明確にしてくれました。