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テクノロジーが愛の「指標」を変えた −LINEでは愛が生まれない−

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僕は今年(2018年)で27歳になる代で

アナログとデジタルの間にいる世代だと思っています。

 

インターネットが家庭で使われていない時代も見てきたし、

ガラケーの普及

ガラケーの全盛期

ガラケーからスマホへの移行

そしてスマホの大衆化

 

まで様々な変化を見てきました。

つまり大きな変化の狭間に生きているな、と感じます。

 

今回のタイトルに「LINEでは愛が生まれない」と書いたのは

LINEが日本で1番一般的なツールとして使われているからであって、

LINEというサービス自体に何か物申すわけではありません。

 

 

テクノロジーが愛の「指標」を変えた

僕は昔から人の「愛」という概念に興味がありました。

こう言うと凄くロマンチストなのか、哲学者気取りなのか、なんとも嫌な気持ちがするのですが、純粋に「異性との愛」に関心があったんです。

 

凄くシンプルなもので言うと

・なぜ人は人を好きになるのだろう?

とか

・なぜ愛はなかなか続かないんだろう?

とか

 

もう少し深いところでは

・女性は新しいパートナーができた際にFacebookなどのSNSに積極的に投稿するのに対して、なぜ男性はしないのだろう?

 

とか男女の違いも自分にとっては昔からの興味関心だったように思います。

 

また、今思い出したのですが、18歳のころは友達と「恋愛学概論」と表して、恋愛に関して凄く哲学的に話していました。今思うと、ただの”恋バナ”だったのかもしれないけど。

 

 

さて、僕の話の前置きが長くなりすぎました。

 

議題はテクノロジーの進化やスマホの普及によって

愛の「指標」が大きく変わってしまった、ということについてです。

 

結論から言うと、愛の指標が「深さ」から「数」にシフトしているということです。

 

まずはこれが「なぜ起きているのか」というシフトの源泉に着目します。

 

 

テクノロジーが起こしてしまった「愛のシフト」

ここからは主にガラケー時代とスマホ時代の比較が大きな視点になります。

僕はアナログとテクノロジーの狭間に生きている、という話をしましたが

色濃く変化があったのは「ガラケー→スマホ」というシフトなのでそこに着目し、変化を3つにまとめました。

 

①「時間的制限」の脱却

まず1つ目は「時間」の話です。

スマホというものが普及されてから、僕らは当たり前のようにインターネットに接続されるようになりました。

 

このインターネットの接続がなぜ時間制限の脱却に繋がるのかを「電話」という観点から話します。

 

ガラケーの時代はまず電話代が異常に高かったんです。

つまり長く電話してしまうと、電話代が高く付いてしまうという前提があったので、そこにあるカップルのコミュニケーションには「この時間を大切にしよう」という重みが存在しました。

 

原則、電話をかけた方の電話代がかかることが多かった為、

「電話代がかかっちゃうから、今日そっちからかけてくれる?」

なんて会話をガラケー時代のカップルはしていたかと思います。

 

今、家庭にWifiが通っていて、自由にスマホで電話をかけられる時代では信じられないかと思います。

 

当時、通信各社は「カップル放題」のような、カップル同士であれば電話を定額で無制限かけられるプランなどを提供していましたが、それほど普及しなかった印象があります。

 

というのも人間関係のフロー(付き合ったり、別れたり)は凄く早いので、毎回カップル放題を契約するコストがユーザーに対して大きすぎたせいです。

 

結果的に「電話代」という障壁はカップルにつきまとっていました。

 

それがスマホ時代の今、Wifi環境が家庭で整っていることがほとんどなので、電話代を関係なくカップルで電話することができます。

 

「昨日LINEで5時間も電話しちゃったよ〜」というのは僕らがインターネットの恩恵を受けている証拠です。

 

そしてその「時間制限」がなくなった状況では、人間の「今この時間を大切にしないと」という感情は相対的に薄くなります。

 

当たり前の話ですが、制限なく好きなわけ話せるわけですから、大した想いを詰める必要性もないわけです。

 

これがシフトの背景一つ目。

 

■愛のシフトその1

 

『通話の質→通話時間』

 

②「物理的制限」の脱却

次は物理制限の脱却です。

 

ガラケー時代はインターネットに接続することができなかったので、通信会社の電波が届く範囲にいないと連絡はできませんでした。

 

更に、今ほど電波状況が良くなかったこともあり、

「電波1本しか立ってないわ。。。」

みたいな会話も頻繁にあったかと思います。

(ソフトバンク=電波悪すぎる なんて話が懐かしいですね。)

 

スマホ時代はというとインターネットにいつでも接続できることと電波状況の大幅な改善によって、物理的に連絡が制限されることがほとんどなくなりました。

 

極端な話、日本とアイスランドであろうが、すぐに連絡することが可能ですね。

ラグはほとんど存在しないですし、テレビ電話を通じて顔を見ることもできます。

 

また写真や動画もすぐ送りあえるので、同じ空間を共有していなくとも、お互いの状況を送りあえることができるわけです。

 

これによって生じたことは、カップルが必ずしも同じ物理空間にいる必要性が極端に少なくなったということです。

 

美味しいパンケーキを食べれば写真を送ればいいし、

お互い別のことをしていても、テレビ電話によって視覚的満足も得られます。

 

結論、「物理的に一緒にいる時間が大切」という重要性も相対的にかなり薄くなりました

 

■愛のシフトその2

 

『一緒にいる時間→写真/動画の共有数』

 

③コミュニケーション保存の消失

最後になりますが、LINEなどのメッセンジャーの普及により、

カップルはチャット形式の連絡に慣れてしまいました。

 

LINEなどのチャット形式のメッセージの特性として

1,インターラクションのスピードが早い

2,アーカイブ性が無い

この2つが挙げられます。

 

ガラケー時代では主なコミュニケーションツールは「メール」なので、現在のLINEとは大きく異なります。

 

まず顕著なのはメッセージの長さではないでしょうか。

当時は凄く長いメッセージを送り合ったり、どんな絵文字をつけよう?と悩んだり、1つのメッセージがLINEに比べ長文になっていたかと思います。

 

これによりメールの場合、インターラクションの数は少ない分、1つのメッセージにかける工数は今より大きくありました。

 

2つ目はアーカイブ性、つまり「保存」の話です。

ガラケー時代のアーカイブは「保護メール」と呼ばれる機能になります。

 

大好きな人からもらった嬉しいメッセージに対しては

「保護メ(保護メールの略)にしておこう。」

と、まるで手紙を大切にとっておくかのように保存していました。

 

LINEのようなチャット形式のコミュニケーションでは基本的にインターラクションの数が多くなってしまうので過去の会話の風化のスピードが上がります。

 

そうなることで、メッセージを保存することは少なくなりました。

 

また現代の保存機能として「スクショ」「Noteに入れる」などがありますが、それを改めて見返す回数は保護メールを見返す回数に比べて極端に少ないかと思います。

 

これもインターラクションの回数が多いからです。

 

メール時代は1つのメッセージにかける時間が長かったため、保護メール見返して好きなパートナーのことを考えて、物思いにふけることができました。

 

対してLINEは次から次へとメッセージが来ますし、これはまた別の議論ではあるのですがTwitterやInstagramなどパートナーからのメッセージを待つ間の可処分時間を使うツールがいくらでも増えてしまったからです。

 

総じて言うと、彼氏、彼女に送るメッセージの重さは極端に軽くなり、意識のない軽いメッセージの数だけが増えてしまいました。

 

■愛のシフトその3

 

『メッセージの質→メッセージの数』

 

 

メッセージ数の表示がカップルを破局させている

ここで余談ですが、凄く興味深いお話を友人から聞いたのでシェアしたいと思います。

betweeenというカップルアプリがあり、当時はbetweenの機能として「毎日のメッセージ数が通知として送られる」というものがあったらしいです。
(僕は使ったことないので、使ったことある方は詳しく教えて下さると幸いです。)

 

さらには毎日のメッセージ数をグラフ化して、過去どれほどのメッセージ数をやり取りをしているかが視覚化されていたとのこと。

 

それにより何が起こったかと言うと「破局するカップル」が増えてしまったそう。

 

どういうことかと言うと

 

「前までは毎日200回もメッセージをしていたのに、もう今は10回ぐらいしかメッセージしてないよ僕たち。」

 

と、メッセージ数に過剰に反応してしまい、それがお互いの気持ちが少なくなっていると無意識下で判断してしまい破局してしまうと。

 

愛の「指標」は深さだと言うことを思い出してほしい

最後に訴えかけたいことは

愛は「計測可能な指標」ではなく、もっと人間的なものなはずということ。

 

スマホ時代の今、無意識のうちにカップルは愛の深さを

 

・メッセージ数

・電話の長さ

 

など「数」という指標で測り始めていることは確実です。

 

ただ本来、愛というものは「深さ」で測られるべきだと思います。つまりそこに数値化の必要はないんです。

 

テクノロジーの時代だからこそ愛するパートナーとはリアルにいる時間を大切に思い、深いコミュニケーションを取ることが大切。

 

物理的に一緒にいることが難しいのならば、毎日のメッセージに少し重みを持たせることを意識してみる。

 

または、コミュニケーションの1つに「手紙」を入れてみる。

 

できることはたくさんあります。

 

深いコミュニケーションを今、していますでしょうか?

 

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Text by 金田謙太